昨年8月に登場した新型N-BOX。Honda SENSING搭載のこの車が、
JNCAP衝突安全性能評価で最高評価となる「ファイブスター」を獲得しました!
昨年、予防安全性能評価でも、最高評価となる
「予防安全性能評価 ASV++」を獲得しています。
この2つの安全性能評価を獲得したのは、なんと軽自動車ではN-BOXが初めてなのです。
ホンダの安全思想は「Safety for Everyone」!
事故に遭わない社会の実現を目指し、研究開発を行っています。
その思想が着実に形になっています。
ところで、JNCAP衝突安全性能評価って何???
って思いませんか?
JNCAPというのは、Japan New Car Assessment Programの略です。
日本語では、自動車アセスメントと言います。
アセスメントというのは、評価とか査定といった意味です。
つまり、自動車を評価するということです。
ここでは、もちろん安全性能の評価です。下取り価格ではありませんよ!
誰が評価してるの?
それは独立行政法人自動車事故対策機構です。
自動車の安全性能を数値化して公表し、みんなが安全な車を選択できるようにしましょう、
そんなステキな取り組みなのです。
じゃあ、一体どんな試験をして評価しているのでしょうか?
それは大きく分けて3つの試験をしています。
1.乗員保護性能評価(100点満点)
2.歩行者保護性能評価(100点満点)
3.PSBR(8点満点)
この合計208点満点中、何点だったかで総合評価が決まります!
PSBRの8点満点って・・・
と思われるかもしれませんが、そこは後で説明させていただくとして、
総合得点で以下のように評価が1つ星~5つ星で決まります。
110未満 ★
110~130未満 ★★
130~150未満 ★★★
150~170未満 ★★★★
170以上 ★★★★★
そして、我らがN-BOXの成績表がこちら↓↓↓↓
1.乗員保護性能評価 | 88.8点 |
---|---|
2.歩行者保護性能評価 | 83.67点 |
3.PSBR | 6.0点 |
総合得点 | 184.1点 |
100点満点に換算したら88点!
なかなかの評価だと思いませんか!?
え?まだ低い?
もちろんホンダ魂の熱い技術者たちはこれで満足などしてないでしょう。
ただ、ただです。
軽自動車で最高評価ダブル受賞はN-BOXが初なのです!
それがいかにすごいのか、以下をお読みいただけたら少しはご理解いただけるかと!
そもそもJNCAP衝突安全性能評価って、
一体どんな試験をしているのでしょうか。
まず、1.乗員保護性能評価とは?
それは、車をドカンとぶつけて、乗ってる人の受ける衝撃と、室内の変形具合をチェックします。
ぶつけると言っても、色々です。
前面全部あたるフルラップ衝突、
半分だけ当たるオフセット衝突、
横から突っ込まれる側面衝突、
後ろから突っ込まれる後面衝突です。
それぞれに厳しいチェックが課せられるのです。
次に2.歩行者保護性能評価とは?
これは、歩行者をひいてしまった場合を想定して、歩行者の頭などに受ける衝撃をチェックするものです。
試験官が歩行者役をするため、試験官には強靭な肉体が求められています。
というのはもちろん冗談です!
実際は頭をボンネットに向かって発射してます。
動画がありますのでご覧ください!↓↓↓↓
おおお~~って感じですね。
いつもなにげに開け閉めしているボンネット、隠れた優しさを秘めていると思いませんか。
そして最後は3.PSBR。これって何をしてるのでしょうか。
その前にPSBRはパッセンジャーシートベルトリマインダーの略です。
日本語で言えば、乗員シートベルト警報機です。
運転者以外がシートベルトをしていないときに出る警報です。
この警報が、助手席、後部座席にもあるか、目でも耳でも確認できるか。
さらには、助手席は走行後60秒以内かつ500m以内で発令されたか。
または25km/h以内だったか、などなど細かな取り決めがあるのです。
ぴーぴーとうるさいなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
人の生命を守る大切な仕組み、しっかり安全評価でもチェックされているということですね~!
さて、ここまでJNCAP衝突安全性能評価についてのご説明でした。
何となくご理解いただけたでしょうか。
これだけの評価を得るのに、N-BOXに投じられた技術が結構すごいんです。
それが↓↓↓こちら!
1.前からの衝突対応技術がすごい
衝突時はとにかく衝撃吸収、人が乗っている部分の変形を抑えられたら、より安全!
ということで、N-BOXは衝撃吸収の仕組みがパワーアップ。
ホンダはコンパティビリティー対応ボディーという構造を開発・採用してきましたが、
それがさらに進化したんです。
ちなみにコンパティビリティー対応ボディーというのは、
衝突の衝撃をエンジンルームで効率よく分散吸収して、
自分だけでなく、相手への攻撃性を低減するという愛有るボディー構造のことです。
さて、正面衝突するとエンジン部分が後ろに押されますよね。
このときエンジンがガッチガチで後ろに移動しなかったらどうなるか。
当然双方に衝撃として跳ね返ります。
そこで、衝突時にエンジンなどを後退させることで、
衝撃吸収のストロークを確保しました。
ふわっと受ける感じですね!
2.横からの衝突対応技術がすごい
サイドフレームとフロアクロスメンバーの断面形状や強度と、
クロスメンバー配置を最適化しました。
サイドフレームは側面のフレームです。
フロアクロスメンバーは床面に横方向に設置されている梁のような補強パーツです。
これでどうなったかと言いますと、運転席側からドンとぶつかられたときに、
まずサイドフレームで受け止めて、その力をフロアクロスメンバーを通して、
反対の助手席側のサイドフレームに伝えて、衝撃を分散吸収。
この吸収効率が上がりました。
板で受けとめるのではなく、箱で受け止めている感じ?でしょうか。
これでセンター燃料タンクも保護し、室内の変形も抑制しているのです!
まさに「右から左へ受け流す~♪」でブレイクした滋賀県出身MDさんのアイデアだとか(嘘)。
3.後ろからの衝突対応技術がすごい
後ろからドカンと来られたら、まずやられるのが首ですよね。
N-BOXはその衝撃を緩和するフロントシートを採用しました!
運転手の体をシートのバッククッションでサポート。
リアフレームで衝撃吸収しつつ、ヘッドレストで首へのダメージを緩和します。
4.エアバッグシステムがすごい
N-BOXは軽自動車としては初めて運転席と助手席の両方に、
内圧保持タイプのi-SRSエアバッグシステムを標準装備!
さらに、側面衝突対応エアバッグを含む6つのエアバッグシステムを設定しました!
ちなみに内圧保持タイプのi-SRSエアバッグシステムはホンダが世界で初めて開発した優れもの。
従来であればエアバッグはある程度膨らみ切るまでは、ふにゃふにゃだったわけですが、
このエアバッグは膨らむ途中もパツンパツンで、しっかり衝撃吸収するんです。
う~ん伝わるでしょうか。。
↓↓↓こちらの写真で伝わるかと!
出典:本田技研HPより
5.歩行者へのダメージ軽減技術がすごい
万一歩行者をはねてしまった場合に、衝撃をやわらげる構造を、ボディー前面に採用しました!
どんなに技術が優れていても、1にも2にも安全運転。
N-BOXで快適なドライブをお楽しみくださいね!