2014-06-23
その人がいたのは、軽食喫茶でした。
凄いというその人は私とテーブルをはさんで前に立っていました。
私は意地悪で尋ねました。
『超能力か?』
男は言いました。
『これを見終わったとき、貴方が チョー!!と叫べば超能力だし、凄い!!と言えば。凄能力だ。貴方が判断することです。』
男はおもむろにスプーンを手に取り、なにやら呪文を唱えスプーンをこすりだしました。
『メータルカバモトーヤウタラドチクネンソワカ〜ハッー』
速く、遅く、優しく、激しく、美しく!!
だが待てども待てどもこするばかりでいっこうに曲がる気配がありません。
突然曲がってその瞬間を見逃したら悔しいので必死でスプーンに集中。
繰り返し独特のリズムでこする手元に私は釘付けになりました。
その時、男は叫びました。
『こんなもんでどーですかーーー!!』
スプーンは全然曲がった感がありません。
しかし
男が指差す先、すなわち私の目の前!テーブルの上に
一皿の
カレーが現れていました!!!!!!
『い、い、いつのまに!』私は、喜びと悔しさで笑顔満面になりました。
そして男は言いました。
『カレーを食べる時は、カレーを傷付けないよう、この人肌に温めておいたスプーンをお使い下さい』
私は男の言うがままに、そのピクリとも曲がっていないスプーンでカレーを食しました。
うま〜い!!
『最高に美味いじゃないですかー』
男『では、どう思いますか?』
俺『す、凄いです!』
男『じゃー私は超能力者ではありません。ただの凄い人です。』
人を喜ばせるちからって 超能力だなーと思いました。
私の尊敬する方のブログよりおもしろい内容だつたのでみなさんにも見て頂きたいと思い、引用させて頂きました。
すみません。
みなさんいかがですか?
唐崎店 礒野