第6話 雨ニモマケズ、風ニモマケズ

2019-04-25
皆さまよくご存知であろう、 宮沢賢治の「雨ニモマケズ」 という詞があります。


私ももちろん、「知って」いました。 小学校?の教科書にも載っていたような気もします。 日本人なら誰でも知っているレベルの詞かもしれません。


でも、先日、 平田オリザさんという方が書いた 『下り坂をそろそろと下る』(講談社新書) という本を読んでいたところ、 実はこの詞は有名だが本質をつかんでいる人がすくない、 というようなことが書いてありました。 まさに私もその一人だと思ったのでした。


「雨ニモマケズ」の冒頭部分はこうです。


「雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
・・・・」


恐らく誰でも知っているであろうこの冒頭部分ですが、 ここだけをとって、 「どんなことがあってもくよくよせずに頑張ろう!!」 という意味に捉えていたのが私です。 でも、平田オリザさんによると、 本質はこの詞の終わりのほうにあるそうです。


次の部分です。


「ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
・・・」


恥ずかしながら私はこの部分を全く知りませんでした。 冒頭の「雨にも風にも負けずに頑張ろう」 という印象とは随分違います。 とても人間くさいというか、 弱々しいというか。 それゆえに、逆に人間の豊かさや深みを感じます。


そして、頑張ってばかりではなく、 悲しい時は泣き、つらい時はおろおろしていいんだ、 と励まされます。 「頑張ろう!」 というメッセージが一転して、 「頑張らなくてもいいんだよ」 になります。


あくまで平田オリザさんの解釈に基づきますが、 私にはこのメッセージがとてもしっくりきたのでした。


この宮沢賢治の詞に限らず、 実は知っているつもりになっているけど、 本当のところは全然分かっていないことは 多いんだろうなぁとあらためて反省しました。


例えば、
政治のこと、
福島のこと、
沖縄のこと。
滋賀県のこと、
大津市のこと。
歴史のこと、
未来のこと。
上げだすとキリがない・・・。


今はベトナム事業を少しずつ進めていますが、 ベトナムのことなんてなーんにも分かっていません。 その分かっていないという自分を ちゃんと分かっていないと思います (ややこしい!)。


知ったかぶりは、時に楽なんですけど、 物事の本質がわからなくなってしまう危険性もあって とてもこわいですね。 知った風な顔をして、 すぐに誰かに偉そうに話したりしてしまう私ですが(汗)、


「雨ニモマケズ」の詞が、 本質を知ることの大切さ、 豊かさをしみじみと感じさせてくれました。


これからも、できれば頑張らずに、 できればオロオロしながら、 よちよちと歩いていきたいと思います。 ぜひ暖かく見守ってください(笑)。 よろしくお願いします!

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